豊田空間デザイン室

日々のこと
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『こぐこぐ自転車』

updated: 2010年4月10日

2ヶ月ほど前伊藤礼氏の『自転車ぎこぎこ』という本の書評が載っていたので、読んでみたくなった。 調べてみると、実は5年前にすでに、標題の本を出していたので、先にそちらから読み始めた。

この本は、まもなく古希で定年退職という大学教授が突然自転車に目覚め、同じような年齢の仲間たちと、房州、碓氷峠、はては北海道へとツーリングに出かけていくという話で、旅の様子や自転車についての蘊蓄があれこれ語られる。

文章がところどころ皮肉もきかせながら、さりげない書き方ですっとぼけた味のユーモアがにじみ出ていて、じつにいいconfident  それもそのはず、著者は作家の伊藤整の子供で、『チャタレイ夫人の恋人』完訳版の訳者でもある。
しかも兄は、高名な都市計画家の伊藤滋氏である。

それにしても、古希に近い頃から自転車に乗りはじめ、あっという間に6台を所有し、それもなかなか自転車通の人達が購入するようなものばかりである。相当本格的なのである。
ボクも何れ暇な時間が持てるようになったら、車に折りたたみ自転車を載せ、気ままにスケッチ旅行をしようと思っている。 伊藤氏のように、甲州街道を時速60kmで走り抜けるのは、到底出来そうにもないので、目的地までは車で行き、現地で自転車でぶらぶらするぐらいだと思うが、、。