コルビュジェの次というわけではないが、近代建築の巨匠としてミースを取り上げないわけにはいかない
後に「鉄とガラスの魔術師」と呼ばれるミースにより、この別荘が完成した時、ファンズワースは「森の中にガラスと鉄の神殿が浮かんでいるようだった」と言っている。
私も建築学科に入った頃、8本の白色のH型鋼で支えられたこの作品を写真で観た時、緑あふれる自然と対照的な美しいガラスの箱に魅了された
そして、ドイツから亡命してきた51歳のミースと、施主である独身で34歳の女医のファンズワースが、この20世紀を代表することになる住宅の建築を通じて、恋に落ちたことは有名な話でもある