「夜間飛行」サン・テグジュペリ(千夜千冊…第1巻 6.時の連環記)
かなり以前だが、テレビのドキュメンタリーでサン・テグジュペリを追った番組を見た記憶がある。 彼は、飛行機に向かい、挫折し、再び向っていった生き方をした。
この物語はたった一夜におこった出来事である。 同じ作家の「星の王子さま」の基調をなす、大人の思考や行動の<まじめさ>に対する皮肉、それらが踏みにじろうとする
<はかないもの>への優しさ、ういういしく無垢のな感性とファンタジーとは対称的である。小説と寓話という違いはあるにしてもである。