ローデンバック「死都ブリュージュ」(千夜千冊…第1巻 6.時の連環期) <死都>という言葉は、観光都市<ブリュージュ>にとって暗く悲しいイメージになっているかも知れない ボクが旅行で訪れたのは学生の頃で、秋で観光客も少ない落ち着いた時期ではあった。当時この本は知らず、また標題のような感じはしなかったが、、。 だが、この本が書かれたのは19世紀末、文庫本の表紙には次のようになっている。 「沈黙と憂愁にとざされ、教会の鐘の音が悲しみの霧となって降り注ぐ灰色の都ブリュージュ」