1階を「パブリック・スペース」2階を「プライベート・スペース」と明確に分け、「開放的な土間空間」でそれぞれを繋げました。各部屋の建具を開放すると、そこはパティオへと広がり、外部と一体になった空間に変化します。ゲストルームの和室8畳も、東屋のようなイメージでコーナー和室の空間として、屋外パーティーでのお客のもてなしの場としても利用できるように計画。平面上及び立体上での各空間を「繋げる」「分ける」機能として、外部が入り込んだような透明感ある軸線空間を採用し、ブリッジが横切ったり、ガラス面へと繋がる、立体感のある接合空間となっています。
道路側外観は一つの立体を刳り貫いたようなシンプルな表現。視線を遮るように、部屋の開口は小さく抑えています。刳り貫いた部分に掘りの深い大きな開口を設けて、外部とのつながりが出来る軸線を強調。
雑誌掲載:「New HOUSE」2007/3月号