土地形状や建築制限などで、平面的広がりの確保が困難な敷地。半地下からルーフテラスまで含めて6層構造のスキップフロアにし、容積を最大限に活用。各スペースの緩衝機能及び動線の中心とした斜めの階段が、シンボリックな存在に。内外とも「和」のイメージにし、1階LDKは床を紫檀のフローリング、壁は珪藻土塗り。フルオープンサッシを開けると奥行き感がでます。中2階の変形和室はリビングを見下ろせると同時に上部も見え、開放感のある空間をつくりあげました。
雑誌掲載:「田園都市生活」2007年秋号
「外観」専用通路で奥まった敷地ですが、ファサードは白壁を基調にレッドシダー張りの板壁が皮膜のように覆い均等に丸穴が無数開けられています。抽象的に「和」のイメージを表現。
階段ポーチの植栽をライトアップ。右側は玄関入り口・ホールのニッチ。
敷地の高低差を生かしたスキップフロアの階段を空間に生かし、デザインしました。列柱と筋かいが構造をシンボリックに表し、様々なシーンが見え隠れします。
リビング・ダイニング床は濃茶色の紫檀無垢フローリング貼り、壁は白い珪藻土塗りのモダンな和風空間。ハイサイドライトから、隣地側の緑が借景として見えます。フルオープンサッシを開ければデッキ・植栽へと視線が抜け、外部へと繋がります。キッチンはL字型のオリジナルキッチンで、シンク側は対面式。腰壁はモザイクタイル貼り。
半地下の水廻りは、オープンなスペースにモダンなバスタブや洗面器が調和し、リゾートホテルのように寛げます。外には小さな露天風呂を設けました。