豊田空間デザイン室

日々のこと
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『セカンド・ネイチャー』

updated: 2009年1月7日

 今日は早朝から現場に行った帰り、21_21 DESIGN SIGHT で開催されている吉岡徳仁氏の「セカンド・ネイチャー」展を観てきた  吉岡氏は言わずもがな、デザイナーと言うジャンルを超えて日本を代表する人物である。 家族でぼくだけがまだ観てないので、ぎりぎりになって寄ってきた。

 「記憶から生み出される第二の自然、デザインの未来を考える」がテーマである。 単に記憶から呼び起こされるノスタジーだけに傾かず、自然を模倣するだけではなく、未来に向けて現代のテクノロジーを使い再構成していく、、。 その主旨と展示されている雲のようなインスタレーションに、記憶を喚起され、クリエイティブな気持ちを触発されたので、今回は、説明分をほとんど原文から抜粋して引用させていただく。

 「自然」は、私たちの想像を超える美しさを見せてくれる反面、時に恐ろしいほどの力強さを秘めています。同じものは二つとなく、二度と再現できない自然の姿は、それだけに神秘的な美を備え、我々を魅了します。

 デザインとは、かたちを得ることで完成されるものではなく、人の「心」によって完成するものではないかと考えています。また、自然や生物の原理やその働きを発想に取り組むことが、デザインの今後において大切なものとなっていくのではと感じています。

 ひとりひとりの記憶の奥に存在する「自然」から湧きでるように生まれる想像力と、テクノロジーや生命力とが融合することによって生みだされるデザインの未来。改めて地球に問いかけることで生まれる、未来に向けた発想。それが、私の考える「セカンド・ネイチャー」なのです。