「オルセー美術館展」を観た後、同じ新国立美術館で催されている「ルーシー・リー展」を観る。 こちらはそれほど混まず、ゆっくり鑑賞できほっとした。 ルーシー・リーは十数年前、確か草月会館で三宅一生プロデュース、安藤忠雄会場デザインというそうそうたるコンビで開かれていたと思う。
ルーシー・リーの陶芸はシンプルで清々しく、しかし大胆で優美。 古代の文様を抽象化した形で現代的にアレンジされているように思う。電気炉で焼くから出来るのかもしれないが、陶器としては極限まで薄く、自由な曲面のフォルムが美しく洗練されている。 もう一度観に行きたいと思いつつ、「ポスト印象派展」の後だったのでさすがに疲れて帰途に着いた。