もう10年以上前になるが、宮本常一著「民俗学への旅」を読んだ。柳田国男とはまた視点が違い、すごく目が覚まされる感があった。本棚を整理していたら今度は「日本文化の形成」があったので、先月から読んでいる。前著よりかなり学術的だが、大陸との関係や縄文まで遡って、「古事記」や「日本書紀」からの引用と考察がなされ、興味深い。
それと、30年ぐらい前に読みかけのままになっていた川島宙次著「日本の民家」も書棚の奥から引っ張り出して読み始めた。原始の住居の形から始まって日本の民家が形成される歴史が、今、原点から建築を考えてみようという点で大いに示唆されるものがありそうだ。