豊田空間デザイン室

建築ノート
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『生活の分類-②』

updated: 2008年9月27日

<生活の分類の続き>
第一生活の次は、それを補助する第二生活で、よりよい生活へという欲望に基づくものである。生理的生活がより豊かに、より安楽に行われるための、主として物を相手とする生活である。
 直接補助する行為が家事であり、殆どの時間が費やされる。更には消費生活を豊かにするために、物を生産し、或いは交換する。それが社会的に責任を分担するのが、職業ということになり、発展していくと、所謂経済法則の支配を受けるのである。
 しかし、これだけだと本能的、合目的的な行為だけになる。「遊ぶ」という行為が人間らしい生活である。原始時代は動物と同じ、殆どが第一生活で、自分で行わなければならない。第二生活は他人が行ってもいい部分で、必ずしも住居でなくてもよい。第三生活も同じで、施設を使ってできる部分であろう
 一日24時間を、こういった意識を持って生活しているわけではないが、もう少し深く考察してみるのは如何だろうか