豊田空間デザイン室

建築ノート
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『コルビュジェと吉阪先生』

updated: 2008年8月22日

漠然とだが建築学科に入ってみようと思ったのが、確か高校2年の時。その当時は「建築家」という職能のことも知らなかったが、友人に言われた「ル・コルビュジェ」が気になり、勿論どんな建築家かも知らず、本を買って読んでみた。
 あまり理解は出来なかったと思うのだが、とにかく建築をやってみようというあこがれのような気持ちを抱いた。
 それで憧れの建築学科に入り、どんな先生がいるのかもわからなかったが、吉阪先生がコルビュジェの元にいたとの事を聞いた。そして数人の有志が偶然にも先生にお願いして、課外ゼミのような形でコルの「LE MODULOR」をテキストに建築のお話をして頂けることになった。
 そこから先は色々なことがあったが、大学院は先生の研究室に何とか入ることが出来た。が、結局修士の2年はあっという間で、残念ながらあまり深い教えを頂かないまま社会人になってしまった。
 それから十数年の月日も流れ、他界された先生の全集が出版され、17巻もあったが、頑張って熟読し、初めて体系的に教えを頂いた思いがした。
 しかしながら、またもや長い月日が経ってしまい、「私の建築ノート」をもう少し進めようとという気持ちになり、その17巻を参照しようと考えている。そのため、それに沿ったノートとそうではない別の視点からの思索、自宅兼工房計画等など、気まぐれに変わるので、きっと脈絡が無く読みにくいかもしれない。