豊田空間デザイン室

建築ノート
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『小宇宙空間…小屋-1』

updated: 2010年4月28日

 「小屋」というものに何か言葉に言い表し難い思いがある。 「小屋」をイメージする時、鴨長明や良寛の極小住居が思い浮かぶ その極小の空間は小宇宙でもある。  

TOTO通信の特集「」小屋は過激だ」がおもしろい。 特に「ほたるかご」と名づけられた丹後にあったセルフビルドの「版築」の小屋。 クローズドな土の壁に屋根は斜めに丸太を組み上げただけで、明りはその中央の三角の穴からのみだ。 プリミティブで完成された美しさが感じられる。 10年以上経ち、この小屋はすでに土に帰ったそうだ。 施主・設計・施工と本人がすべてやっているが、現在は住むための家を廃材を使ってゆっくり進めているらしい。どんな住まいが出来るか楽しみである.