豊田空間デザイン室

日々のこと
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『あらえびす』

updated: 2009年8月9日

東京ノスタルジック喫茶店には載ってないが(もう20年以上前に閉店になっているので)、「あらえびす」という、所謂名曲喫茶が高田馬場にあったcafenote 初めて行ったのは高校2年ぐらいの頃だったか、友人に誘われて行った記憶がある。以来、学校の帰り道なのと大学に入ってからも近くだったので、よく立ち寄って何時間も過ごしたものだった。もっともクラッシックには疎かったので、曲のリクエストをしたこともなかったが、、。その後、モダンジャズが好きになり、ジャズ喫茶に通うようになってからは、時折思い出して立ち寄る程度になってしまっていた(-_-;)

 「あらえびす」という名は、実は、小説「銭形平次」の原作者とし有名な野村胡堂氏の別名でもある。氏は小説家としてだけでなくレコードの評論家、収集家、愛好家としても活躍。 名著「名曲決定盤」はレコード愛好家たちの「座右の銘」となった。  何とSP盤のコレクションは7,000枚以上だそうだ。 この音楽愛好家としての別名が「あらえびす」なのである。 お店の空間構成は、その頃の名曲喫茶らしく?やや古風な半地下1階と中2階だった。 こういった喫茶店が、だいぶ以前のことではあるが、無くなったのは残念である。