豊田空間デザイン室

日々のこと
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『セバスチャン・サルガド』

updated: 2010年3月29日

先日、新日曜美術館で放送された報道写真家「セバスチャン・サルガド」

サルガドの作品は、環境問題への警鐘を鳴らし、難民や移民の悲惨な状況を撮っている。 しかし、その写真は幻想的で神々しいとまで言える。 まるで絵画のように美しい。 現代的な視線で見れば悲惨なのだが、彼の見方は「GENESIS(起源)」が基本にある。 地球創生のころと変わらぬような無垢(むく)な自然の姿を探し、生命の起源をたどるという挑戦であり、美しいだけではない大いなるメッセージがある。