20世紀の日本の巨人を上げるとしたら、民俗学という分野、範囲を超えて、「南方熊楠」と「宮本常一」なのではないかと思う。熊楠のことは改めて取り上げるとして、まずは宮本常一から、、。
2週間ほど前、何となく自宅の本棚を見ていたら、誰が購入したのか、別冊:太陽の「生誕100年記念、忘れられた日本人を訪ねて、<宮本常一>」があった。最も発売は丁度1年前、、そうだったのかと思う。
宮本の歩いた軌跡は地球四周分になると言われ、撮った写真も10万枚、30年ほど前から出続けている全集は何れ、100巻を超えるらしい。本当は巨人と言ってはいけないらしいが、それにしても凄いものだ
<日本列島は今や、道路や橋は整備され、情報網も行き渡り、宮本が歩いたようなへき地はほとんど無くなった。だが、豊かさと引き換えに失われたものも大きい>と言われている。
今まで、本は読んでいたが、今回の特集は写真が多く掲載されている。宮本の写真は素人であるが、資料や作品という枠組みを超えた力がある。プロの写真家も驚嘆するのは、眼前の風景からそこに暮らす人々の意思を読み取る確かな眼力があってのものだと言われる、、。
続きは、また、、。